
インド洋から西太平洋の暖かな浅い海に生息する海生哺乳類。
なめらかな灰色の体と、三日月形の尾びれをもち、静かな海をゆっくり泳ぐ姿から「人魚伝説のモデル」として語られることもある。
体長は約2.5〜3mほど。海底に広がる海草を主食とし、口先で砂をかき分けながら草を食べるため、「海の草食獣」とも呼ばれている。肺呼吸を行うため定期的に海面へ浮上し、小さな群れや単独で穏やかに暮らす。泳ぎはゆったりとしているが、尾びれを使って力強く進むこともできる。
沿岸開発や漁業被害によって生息数は減少しており、現在は世界各地で保護が進められている。